数あるネットショップ、ECモールの中で楽天市場がこれだけ繁盛した理由は、皆さん、何だと思いますか?
私が思うに、その理由は一にも二にも「楽天経済圏」だと思います。
楽天経済圏っていうのは、楽天市場というECモールだけでは無く、楽天が運営する、フリマ、オークション、クレジット、銀行、証券、保険、旅行、アミューズメント、競馬、占い、チケット、ミュージック、婚活、そしてリアル店舗などなど、とにかく、色々なジャンルで楽天ポイントを相互利用できるという、世界の事です。
ポイントの一番の欠点は、せっかくもらったのに使うところが無い、という事です。その点、この楽天経済圏は、すべてのサービスで楽天ポイントが付与され、この経済圏の中では、どこでもそのポイントが利用できます。
これは、利用者にとっても、楽天にとっても、WIN-WINの関係が築けるしくみです。
国内だけで言うと、この「楽天経済圏」は、Amazonでもヤフーでもヨドバシでも構築できておりません。
海外ではパッとしない楽天が国内でこれほど強いのはこの楽天経済圏と楽天ポイントのおかげと行っても過言ではないでしょう。
で、この楽天ポイントですが、どのように運用されているか、皆さん、ご存知でしょうか?
(1)お買い物をした時に「楽天」からお客様にポイントを付与し、そのポイントを使ってお店で買い物した場合はお店に現金が入らない
(2)お買い物をした時に「お店」からお客様にポイントを付与し、そのポイントを使ってお店で買い物した場合はお店にポイント分の現金が入る
(1)と(2)の違いはポイント原資が楽天かお店か、そのポイントを使ってお買い物された場合、そのポイント分の現金がお店に入るかどうかです。
正解は(2)です。結構(1)だと思っておられるお客様も多いのでは無いでしょうか?
(1)だと思っておられるお客様は、お店でポイントを使ってお買い物をした場合、お店はすごく損をするのではないか、と思っておられる方もいらっしゃると思います。実際、貯まっているポイントだけで、買い物した場合、なんか、お店から無料でその商品をもらったような気になります。
でも、そんな事は全くありません。いや、むしろ、現金より、ポイントを使ってお買い物して頂いたほうが、お店にとってもお得になります。
というのは、(2)のように、お買い物された時に付与されるポイントはお店がすべて出しており、お買い物で使われたポイントはすべてお店に入ってくるからです。このお店が支払ったポイントとお買い物時に利用されたポイントの差額がお店のポイントとしての利益になります。
なので、ポイントを利用してお買い物されればされる程、お店はお得になるのです。
さて、本題はここからです。
付与されたポイントですが、期限が過ぎて失効したポイントはどうなるのでしょうか?。
お買い物時にお店がお客様に付与するポイントはお店から楽天に一旦、現金で支払います。
そして、そのポイントが使われた時に初めて、楽天からお店にそのポイントが現金として入金されるのです。
頭にいいお方は、もうお気づきですね。
その失効分のポイント(現金)はすべて楽天さんのものになるのですね。
上記(1)のようなしくみなら、そういう事はできません。
(2)のしくみで初めてそのような事が可能になります。
ただ、これは、あくまでも、お店と楽天だけの問題で、お客様側は全く関係ありません。
実際、私も楽天で店舗運営するまで、このポイントのしくみは全く分かっていませんでした。
誤解の無いように言っておきますが、これは楽天さん自体の運営方法を非難しているものでは全くありません。
店舗も楽天経済圏と楽天ポイントのおかげで、他モールに比べて、売上があり、感謝しているのです。
今後も宜しくお願いいたします。