吉井川を一人でカヌーで下ってみた!(その2) シュライヒ レンジャーのハイテクツール(42355)

漕ぎ出して直ぐに小雨が降ってきました。まあ、ある程度は覚悟していたことなのですが、やはり、雨はイヤでした。
岸辺を見渡しても誰もいません。(このまま沈してしまったら、ちょっとやっかいな事になるな)そう思いました。
ファルトボートというのは、競技用のカヌーと比べると結構安定しており、あまり沈することは無いのですが、天板の上に強引に括り付けたクーラーボックスがとにかく不安定で気がかりでした。
そんな状態のまま、最初の瀬を迎えました。そこは吉井川の一番の難所で川はほぼ直角に折り曲がり、昔の船運のなごりか、その曲がっている箇所は石が敷き詰められて堤のようになっていました。
その石堤に水があたり、遠くからでも白い波しぶきが立っているのが肉眼でも確認できます。
(こんな不安定な状態のまま、あの瀬に飛び込んでいいのか!?)一瞬迷いました。舟を岸辺に付けてその瀬を回避することもできるのです。
が、(もう、なるがままや!)そう思って、奇声を上げながらその瀬に飛び込んで行きました。
荒瀬を乗り越えるコツは、何も考えずただひたすら漕ぐ事です。「ウォー」と言いながら必死にパドルを動かすと、ほどなくして緩やかな流れの場所にたどり着きました。とりあえず難所はクリアしたようです。舟に積んでいた物も特に流されてはいませんでした。
その後は、物足りないくらいの緩やかな流れが続きました。
天気が良ければ目の前のクーラーボックスからビールを出して飲みながら下るのですが、この空ではそんな気持ちにもなれません。
今日のテン場の事を考えながら、ただひたすら何も考えずに漕ぎ続けました。
そして、吉野川という、もう一本の川との合流地点の辺りで舟を上げ、そこをテン場にすることに決めました。
とにかく下船した時、ホッとしたのを覚えています。
土手の上にテントを張り、クーラーボックスから冷えたビールを出して、一人用のコンロで焼肉を始めます。
遠くに目をやると、同和鉱業片上鉄道の犬小屋のような小さな駅舎が見えました。(当時はまだ鉄道が走っていたのです。)
その小さな犬小屋に入って行く、仔犬のような車両を見つめながら、誰にも頼ることのできない状況に強制的に身を置くことの大切さについて、考えました。
まあ、少しは大人になれたのかも知れませんね。

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